コーヒーはNG!? 熱中症・夏バテ予防に「飲むべきor控えるべき」リスト
殺人的な猛暑が毎日続き、ついに140年の観測史上で過去最高となる、猛暑日連続8日間の記録を東京でたたきだしました。
こんな暑さですから熱中症対策として、水分を多く摂取しようと心がけていることと思いますが、ここで改めて気を付けたいのが、何を飲むかということ。同じ水分であっても脱水症状を引き起こしたり、体温調整を狂わせてしまったりすることになりかねない飲み物があるんです。
熱中症で救急搬送された方は、7月からのわずか1か月間で3万人近くまで達しています(総務省消防庁『熱中症情報』より/2015年8月2日現在)。猛暑日とはならなくても30℃を超える暑さはこれからも続く予報となっています。
そこで今回は、避けなければいけない飲み物と、絶対今飲んだほうがいい飲み物を改めてきちんと学んでおきましょう。
■避けるべき飲み物
熱中症対策としては控えたほうがいいのがコーヒー。汗をかいて喉が渇いていると冷たいアイスコーヒーを飲みたくなりますが、コーヒーには利尿作用があるため、飲み物を飲んでいるのに脱水症状となる恐れがあります。
同様にカフェインが入っているため避けたいのが、緑茶や紅茶、ウーロン茶。緑茶のカフェイン量はかなり多めで、これも利尿を促進するため夏に飲むには不向きです。
またアルコール類も利尿効果が強いことから、アウトな飲み物。しかも肝臓でアルコールを分解する際に水が必要となることから、知らないうちに体内の水分が奪われてしまう危険性があります。
この季節は特にビアガーデンやバーベキューなど、屋外でビールを飲むことも多くなりますが、酔っぱらっていると熱中症になっていても自分自身もまわりも気づきにくく、さらなる注意が必要となります。
■絶対摂りたい飲み物
カフェインが入った飲み物は危険と前述しましたが、カフェインなしの飲み物のほうが安心。麦茶はノンカフェインでミネラルも補給でき、しかも体温を下げる効果もあります。
また熱中症対策のためには水分だけでなく、汗と一緒に体外へ流れ出てしまうナトリウムも補給することが大切なため、スポーツドリンクや熱中症予防に作られた経口補水液もおすすめです。
さらに気を付けたいのが、飲み物の温度。冷たい飲み物をいつも飲んでいると胃腸の働きが鈍り、体調不良を引き起こしてしまうことも……。またミネラルウォーターの一気飲みも、急激に胃液が薄まることとなり、消化が悪くなりますので、こまめに水分を摂ることが大切です。
よかれと思って飲んでいたのに熱中症になっていた……。そんなことにならないように、今一度自分が飲んでいる飲み物を見直してみましょう。